前回出展社の声

【CP+2023出展 京立電機様】

CP+2023にご出展いただいた「京立電機」様へ出展のご感想などをお伺いしました。

― まず自社についてどんな企業で、どんな製品やサービスなどを扱っているかを教えてください。

当社は、1965年に設立された企業で主にカメラの製造・設計開発・評価に不可欠な測定機の製造を行っています。当社の製品には、輝度箱、シャッターテスター、フランジバック測定機、レンズ絞り測定機、MTF測定機、偏芯測定機などがあります。これらの機器は国内外の開発・製造拠点はもとよりサービス拠点でもご使用頂いております。

近年では、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて画像評価を行うニーズも増えてきています。そのため、当社はフランスのDxOMARK社の日本代理店として、画像総合評価に定評のある製品も取り扱っています。

― CP+は一般的にカメラメーカーさんが多く参加するイメージを持たれることが多いのですが、
CP+2023に出展しようと思われた理由を教えていただけますか?

実は、私たちは2010年から毎年CP+に参加しており、それ以前にもCP+の前身となる展示会に出展していました。一般の方々にも、私たちのような測定機器メーカーが存在することを広く知っていただきたいという思いもあります。

具体的なメリットとしては、カメラメーカーのお客様が多く訪れてくださっています。CP+では多くのカメラメーカーが展示しており、関連する方々も参加しています。そのため、取引のあるお客様にはぜひ私たちのブースにお越しいただき、製品を見ながら直接会話をする機会を提供できればと考えております。

特に最近では、コロナ禍の影響で外出制限があったり、テレワークによる時間の制約が増えたりしています。CP+は時間の制約の少ない休日や祝日に開催されるため、カメラメーカー様に来ていただく機会が増えました。他のBtoB展示会にも参加していますが、休日にも開催される展示会はCP+以外ではあまりありません。

― CP+2023で展示した具体的な製品やサービスについて教えてください。

まず、当社の製品をバランスよく展示しました。カメラ開発評価に関連するさまざまな測定機があります。具体的には、多様な種類のフリッカーを発生させる光源装置や、魚眼レンズの測定に使用されるドームテスターという光源などがあります。また、ADAS向け車載カメラやネットワークカメラ(監視など)などの、小型カメラモジュールに求められるレンズとセンサの6軸アライメント調整、最適な位置で接着させる製品もデモいたしました。
またフィルムカメラ修理に必要なテスターも復活させ展示いたしました。シャッタースピードや幕速、露出を測定できるものです。

この展示会には、カメラメーカーの方々からだけでなく、一般のお客様からも好評でさまざまな質問もいただきました。デジタルカメラが普及してから20年以上が経過しており、フイルムカメラに関連するものを初めて見るというお客様も多く、大変喜んでいただきました。

― 一般のお客様ともお話しされたとのことですが、どのようなことをお話しされたのでしょうか?

一般のお客様とフイルムカメラの修理用テスターを旧カメラボディで測定実演は好評でした。
シャッターの幕走行方向やカメラの基本となることが目に触れて実感できることに、皆さん喜んで頂きました。まさに見て触れて楽しめることを測定機メーカーとして提供できたと思っております。

また、実際はメーカー向けの商品ですが、LEDのフリッカーを再現する機器についても、一般のお客様にもフリッカーレス撮影に貢献しているものであることを伝えることで「こんなものがあるのか」と感動していただけました。たとえば、肉眼ではフリッカーは見えませんが、スマートフォンのカメラを通してLEDを見るとチカチカすることがわかるという点を説明し小学生の方々からも反響がありました。
一般の方がこうした機器に触れる機会はあまりないので、喜んでいただけたのかもしれませんね。

― CP+2023に出展した反響や出展して良かった事があれば教えてください。

ビジネスの面では、従来通りの関係を維持できたことが良かったと思います。また、一般のお客様に広く弊社を知っていただけたことで、業界との結びつきもより強くなったと感じています。業界との関係を深め、お客様とのつながりを維持することにもメリットを感じています。今後もCP+には定期的に参加し続ける方針です。
一般のお客様に弊社を知っていただいた例ですが、写真の専門学校の方々がブースに来られた時には、こうした測定機がカメラの製造にどのように活用されるのかを説明し、カメラメーカーが精密な測定機を使用して製品を作り出していることを周知することができました。学生の方々なので、興味を持っていただいた分野については注意深く聞いていただけたので、かなり効果的に情報を伝えることができたのではないかと思います。また、弊社の存在を一般のお客様に認知していただけたばかりでなく、カメラメーカーの方々に対しても品質管理などの新しい手段を提供できるとアピールすることもできました。
今回のCP+は久しぶりの会場イベントの開催であり、お客様からも出展社からも喜びを感じることができました。

― 貴重なお話をありがとうございました。

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▼京立電機 公式ウェブサイト▼
http://www.arrowin.co.jp/