前回出展社の声

【CP+2023出展 川並鉄工様】

CP+2023にご出展いただいた「川並鉄工」様にCP+に出展したご感想をお聞きしました。

― まずは、貴社の製品・サービスについて、それからCP+2023でどのような出展をされたかお教えください。

弊社は本業で金属部品の切削加工を行っております。半導体製造装置や医療器などの比較的大きな金属製品を削り部品として必要な精度に仕上げる作業を行っています。この加工技術を応用して、2010年頃に金属パネルを加工して描画出力を行うサービスを開発しました。通常写真はインクジェットプリンターで出力されますが、弊社のこのサービスは金属パネルの表面を削ることで画像を再現します。現在オーダーメイド型のサービス提供をしており、お客様からjpgデータを頂ければ、それに合わせて金属パネルを作成することが可能です。このサービスをCP+2023で出展しました。

― 事例写真を拝見しました。駅やホテル、マンションなど、街の様々な建築物で利用されているのですね。

例えば、東京メトロ銀座線銀座駅の銀座100年史壁面の加工は、弊社が担当しています。耐久性に優れたアルミニウム素材選定と表面処理により、定期的な洗浄や地下環境の下でも長期的に品質を維持することができます。

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CP+では、「写真」というテーマに敢えて焦点を絞りましたが、実際には写真に限らず、イラストでも問題ありません。jpg、tifをはじめフォトショップ、イラストレーターなどにも対応しています。建築関係の展示会に出展する際には、新しい建築物の壁面に是非弊社の技術を利用してくださいとご提案しています。

― では、CP+2023に出展を決めた理由を教えてください。

実は、10年前にもCP+に出展していたんです。今回は、コロナ禍を克服し、久しぶりの展示会カムバックということで、どの展示会に参加しようか考えておりました。近年カメラの性能は驚くほど向上しました。またスマホ、ドローン、アクションカメラなど機材も更に多様化し、映像表現の方法は格段に広くなっています。一方「現代アート」とも深く結びついてきており、従来の写真表現の域を超えていています。私たちも新しい試作を通じて出力画像の表現の新規性を強く意識しておりました。この機にこそ出力方法の提案として再びCP+に出展しようと決めました。

先ず私たちの提案は、建築において「写真」を活用していただく事です。通常、ホテルのロビーなど大壁面装飾には、日本画、洋画、織物、タイルなどが使用されています。そこでCP+に訪れるプロの写真家の皆様に弊社の出力技術を用いてこの壁面を写真の力で飾るごとができる事を知っていただきたかったのです。
世界中にはたくさんの写真家がおられ、24時間、大変なご苦労をされ撮影されています。劇的な瞬間や二度と撮れないような写真を私たちの技術を使って、新たに建築される大壁面のデコレーションに役立てていただきたいのです。

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このマンションのモデルルームのパネルには、私自身が撮影した写真が使用されています。毎年、京都御所で桜の写真を撮影し、その写真の中から制作しています。

― CP+2023に出展してよかったことや反響がありましたら教えてください。

初出展の10年前に比べ今回は複数の表現手法とサンプルを展示した事で一般の方々にも大変ご好評いただきました。私の説明に興味深く頷きながら耳を傾け、実際に触れてみてくださった方もたくさんいらっしゃいます。もしかすると、私の説明が上手になったのかもしれませんけどね。(笑)

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CP+の期間中には、刻鈑をぜひとも利用したいとおっしゃるプロの写真家の方が2名ブースにいらっしゃいました。作品の展示会や店舗の装飾に利用したいと考えておられるようです。どうしても紙へのプリントよりも価格が高くなってしまうため、個人での利用は難しいかもしれません。ただ、ご自身で撮影した写真を活用する方法として、写真を撮影される皆様に知っていただけることは非常に嬉しいです。

― 写真の可能性がますます広がっていくことを感じました。貴重なお話をありがとうございました!

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▼川並鉄工METALSPICE 公式ウェブサイト▼
https://metal-spice.jp